オバハンへの第一歩

道端を歩いていたら

「すいません」

と、若い男性に声をかけられました。



しかも、道を聞く感じではなく
ジロジロあたいを見てからのアプローチ。



ん！！！！

こんな感じで声かけられるなんて
二年前
三十路になる2日前に
川崎駅で

「キャバレーで働きませんか？」

って声かけられた以来かも！！


・・・・


そうです。
ここ数年
男性から声をかけられるのは

ナンパではなく、キャッチばかり。


しかも、それがキャバクラではなく
キャバレーだった時は

「終わったー」

と心で叫ばずにはいられないのでした。





で、二年前に終わったはずのあたいに何か御用？



するとそのお兄さん

めっちゃくちゃ満面の笑顔で

後にあったダンボールを差し出し


「お姉さん、タンカン買いませんか？
沖縄からいいの入ってきたんです。
特別、安くしますよ。」


ですって。



うおー
キャチはキャッチでも
キャッチセールスされてしもたー。

しかも普通の道端で。




でもね。
そのお兄さんの笑顔、最高爽やか。


そんな満点笑顔で

「お姉さん」


って言われたら
財布を出さない32歳女子がどこにいるわけ？


何の迷いもなく言いました。


「折角だから、1袋買います。」




ああ、
なんだか
本当に
色んな意味で
あたい


「終わったーーーーー！！！」
 

でもねー
なんだろー

買った後
何かすっごくイイ気分。



あたい知ってる。


こーゆーの

オバハン

ってゆーんでしょ。